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今年のテーマは<サクル・リュス>

ロゴ今年の音楽祭のテーマについて考えたとき、「サクル・リュス(ロシアの祭典)」という言葉を思いつきました。20世紀の音楽界に革命を起こしたストラヴィンスキーの「サクル・デュ・プランタン(春の祭典)」からとったものです。 ストラヴィンスキーだけではなく、ロシアには彼の後に20世紀音楽に革命を起こした作曲家が次々といます。スクリャービン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなどです。そういうわけで「sacre 祭典、祝典」がぴったりなのではないでしょうか。というのはそれによって、この音楽の一大ムーブメントが崇高なムーブメントとして位置づけられることになったからです。この音楽、そしてそれぞれの作曲家たちのスピリチュアルな次元はいまだに存在しています。

サクル・リュスとは?

今年のラ・フォル・ジュルネのテーマは、ロシア音楽です。題して、「サクル・リュス(ロシアの祭典)」! このタイトルは、パリで初演され20世紀音楽に革命をもたらしたストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典(サクル・デュ・プランタン Sacre du printemps)」にちなんでいます。 ラ・フォル・ジュルネに登場するのはストラヴィンスキーだけではありません。 チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど、多くのロシアの作曲家たちの作品もたっぷりとお届けします。 「サクル」とは、フランス語で「聖別式/祭典」を意味します。深い精神性を秘めた名曲ぞろいのロシア音楽にふさわしい語だと思いませんか?
ロシア五人組

サクルリュスの主役たち セルゲイ・ラフマニノフ
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
ロシア・ロマン主義の伝統の最後を飾る大作曲家。彼の音楽に宿る深い抒情性と甘美な旋律は印象的です。ピアニスト・指揮者としても活躍しました。とりわけピアノの腕は天下一品で、彼のピアノ協奏曲3作の初演では自ら独奏を担当しています。モスクワ音楽院で研鑽を積み、チャイコフスキーにその才能を高く評価されました。今回演奏される「悲しみの三重奏曲第2番」は、尊敬するチャイコフスキーの死に寄せて作曲されています。

チャイコフスキー
ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)
生前からロシアが誇る大音楽家とみなされていた巨匠。メランコリックな曲調と麗しい旋律が特徴で、"世界で最も有名なクラシック音楽"=「ピアノ協奏曲第1番」をはじめ、ヴァイオリン協奏曲、プーシキンの小説を元にしたオペラ「エフゲニー・オネーギン」、弦楽オーケストラのための「セレナード」、晩年の交響曲などの傑作を残しました。「くるみ割り人形」を含む3大バレエは、バレエ音楽の芸術性を飛躍的に高めた不朽の名作です。

ストラヴィンスキー
イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
「サクル・リュス」の語源となったバレエ「春の祭典(サクル・デュ・プランタン)」の作曲者。音楽史に革命をもたらした「春の祭典」は、彼の「火の鳥」「ペトルーシュカ」と並び20世紀バレエ音楽の金字塔です。彼は、時と共に異なる作曲様式を取り入れていった天才で、過去のバロック・古典音楽から霊感を得た新古典主義的作風や、前衛的な十二音技法にも取り組みました。彼が「カメレオン作曲家」と呼ばれる理由がここにあります。

リムスキー=コルサコフ
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)>
真の"ロシア音楽"の形成に貢献した有名な「5人組」のひとり。彼なくして、ロシア芸術音楽の勃興は語れません!各楽器の特性や音色のコントラスト・相性を知り尽くし、色彩豊かにオーケストラを鳴らす術を心得ていたリムスキー=コルサコフは、数々の名オーケストラ作品を残すだけでなく、「管弦楽法」を執筆して後輩や後世の作曲家に大きな影響を与えました。ストラヴィンスキー、プロコフィエフらの師であったことも特筆に値します。


プロコフィエフ セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)
20世紀ロシア音楽界の重鎮。サンクトペテルブルク音楽院で学び、ピアニスト・指揮者としても定評がありました。急速な時代の流れに翻弄され帝政ロシア、アメリカ、フランス、ソ連と活動の地を変化させていった国際派で、1910年代には東京・横浜・奈良・京都等も訪れています。交響曲、協奏曲、室内楽をはじめ広いジャンルで異才を放ち、巨匠エイゼンシュテイン監督とタッグを組む等、映画音楽の分野でも大活躍しました。